ゼロメートル地帯について

私の気のおけない友人との共通因子となった、東京ゼロメートル地帯についてです。
いくつかに分けて書き込んでいたものをムリヤリ一つにつなげてしまったので、解りにくくなってしまったかもしれませんが、ご容赦くださいm(__)m


ゼロメートル地帯とは、満潮時の平均水面より低い土地のことです。
東京の場合、AP(荒川ペール - そのうち解説するかも)+2.1m以下、海抜+0.96m以下の地域です。
なので堤防がないと、大潮のときは冠水してしまうことになります(^^;
海抜0mは、満潮や干潮の時も含めた平均海水面なので、海抜0m以上の地域も含まれるのです。

ゼロメートル地帯はおおよそ足立区の南半分と、隅田川、旧江戸川にはさまれた地域です。
主に足立区、葛飾区、墨田区、江東区、江戸川区でしょうか?いわゆる下町の南半分といった方が判りやすいかも(^^;
隅田川の西岸と、千葉県の1部も含まれるようです。

約124万㎡の広さで、150万人が生活しています。

地盤沈下の原因は、かつて多くあった町工場などの地下水のくみ上げだということは、ご存知のことと思います。
最近、くみ上げ規制によって地下水の水位が戻りつつあるとの報道がありますが、地盤を押し上げるには至らないのでしょうねぇ。
東京駅や上野駅などは、地下水位の上昇による浮力で駅舎が浮き上がるのを防止するために、硬い基礎にアンカーを打ったり、大量の重りを載せたりしています。なんか本末転倒(^^;


そこまで判ると、当然一番低い場所はどこ?となると思います。

ゼロメートル地帯内に設置されている国土交通省の水準点(測量の基点ですな)で一番低いのは、
江東区南砂7-14-18 にあるものです。
東西線南砂町駅の東 400m 程の、砂村浅間神社にあるようで、 -2.446m です。
ググってみると、この他に -3.59m というところがあります(水準点はないから、非公式なのかなぁ?)
場所は同じく江東区で北砂6-3-3 丸八通りの砂町銀座交差点の北 150m くらいの所です。

こうなると、じゃぁ一番高いところは?となるんでしょうが …… 判りませんでしたので、スカイツリーのてっぺん 634m ということにしておきます (^^;

でもね、でもね、山手線内で一番高いところは判ったんですよ!戸山公園の中にある箱根山で、44.6m!
このお山は昔お侍さんの屋敷の庭園に造られたもので、自然の山ではありません m(__)m
ここに登った後で公園の事務所へ行くと、「登頂証明書」が貰えます。

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自然の山で一番高いのは愛宕山で、25.7mですね。


さて、冒頭で述べた荒川ペール(A.P.)について。
荒川ペールというのは、荒川工事基準面のことで、ペールはオランダ語で「基準」といった意味だそうです。
明治の始めに日本は異国の技術を学ぶために、色々な国から先生を呼びました。
治水関係の先生がオランダ人だったので、水位の基準を定めた時に荒川ペールと名付けられたのですね。

A.P.の基準は、隅田川の河口近くにある霊岸島水位観測所の最低水位となります。つまりこの高さがA.P.0mとなるわけです。
最低水位を基準にしたのは、工事をするときに便利なのだそうです。
隅田川なのに、荒川ペールと言うのは、基準を作った明治始めには荒川の本流は現在の隅田川で、現在の荒川(放水路)はまだ作られていなかったのですね。

ゼロメートル地帯は、A.P.+2.1m 以下の土地でしたね。
A.P.2.1m は満潮時の平均水面の高さですから、干満の水位差は2.1mだということがわかります。
ただ、A.P. と 海抜はイコールではないので、話がややこしくなるのです。

海抜0m は、東京湾の平均海面、1873年(明治6年) ~ 1879年(明治12年)の潮位記録から定められました。
A.P.は霊岸島の最低水位、T.P.は東京湾の平均水位ですから、A.P. = T.P になるわけもなく、
A.P.+1.344m = T.P.0m となります。

このあたりが、我々シロウトには訳わかめ(・・? となる原因だと思います。
えっ、おまいの説明も訳わかめ(・・? ですと??? …… あきらめてください。


では、最後にゼロメートル地帯にはパナマ運河のように水位の調節をして船を通す閘門が2つあるのですが、それについて。

基本的にゼロメートル地帯は耐震護岸方式(ぶっちゃけ堤防)で整備されていますが、特に地盤が低い地域は水門などで河を締め切り、水位を干潮面(A.P.-1m)まで下げて、水害に対する安全性を確保しています。
万が一洪水になっちゃった時に、
「通常の水位だと「ちゃぷちゃぷ」になっちゃうから、「ひたひた」程度で済むように予め水位を下げておこうっと」
ということですね。

その為の水門が、荒川ロックゲートと小名木川の扇橋閘門、北十間川の北十間川樋門です。
この3つの水門に囲まれた、北十間川の東側、旧中川、横十間川、小名木側の東側の水位が低くなっているわけです。
北十間川樋門は船が通れない水門なのですが、スカイツリー関連の開発で、ロックゲートにしょようという構想があります。
荒川ロックゲートと扇橋閘門とは違う開閉方式なので、実現したら行ってみたいですねっ♪
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by marunino_notenki | 2013-10-27 16:53 | 自由研究 | Comments(0)

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